みすず書房から出版されている本『最底辺のポートフォリオ、1日2ドルで暮らすということ』を読みました。
最底辺のポートフォリオはどんな本?
最底辺のポートフォリオは開発経済学について扱う本の一つです。
バングラデシュ、インド、南アフリカといった世界最貧国での大規模な聞き取り調査から貧しい家計の実態を分析しています。
最貧国の家計は収入が少ないだけでなく、安定のなさやいつ途切れるか分からない予測の難しさを抱えており、何重にも貧困からの脱出を難しくしているという考えです。
貧困の緩和のためにグラミン銀行などのマイクロファイナンスやインフォーマル金融に何ができるのかといった分析もされています。
どうしてこの本を読もうと思った?
経済やお金に関する本をいろいろと探している中で、最貧国の貧困層の家計の実態を調べたこの本に関心を持ちました。
みすず書房のサイトを見て回っていて、目にとまりました。
貯金やお金の有効な使い方について新しい視点を得られないかという気持ちがあったんです。
この本から得られた視点
先進国と最貧国ではお金に対する感覚が多くの点で異なるものの、共通点もあるということ。
最貧国では友人どうしや地域の互助会での小規模なお金の貸し借りが多くあり、その中で先進国の常識では考えられないルールが存在します。
貯金のために他人にお金を預ける際、利息を支払う例がありますが、貧困層ゆえ目先の誘惑に勝つためには他の手段がなく、見方によっては先進国のATM手数料と大差ないのではと思いました。
まとめ
最貧国に住む貧困層も計画的に貯金をし、将来に備えて暮らしています。
マネーガード、貯蓄クラブなどの耳慣れない言葉も出てきますが読みやすいです。